音の持つ力

音の持つ力

薪ストーブは癒される。

これはもう何十年と使い尽くされた言葉だと思いますが、
いつの時代でも人々を癒してきたし、これからも癒し続けるものなので、
変わらず語られていく事だと思います。

では、人々はいったい何に癒されているのでしょうか?

輻射熱による暖かさ。炎の揺らめき。様々ありますが、今回は音に注目してみましょう。

人間は、いつの時代でも音に囲まれて生きてきました。
しかし、昔と違い、現代は特にうるさく感じます。
これは人が聞き取れる音以外に、不快に感じる音(超低周波音)があるせいです。
機械から多く発せられる音で、24時間365日機械に助けられた生活がなくてはならない現代人は、
この音から逃げる事が出来ません。

一方で、無音の空間も実は人間にはストレスなのです。
見えない範囲の状況を音で判断している人間にとって、
無音というのはかえって不安を駆り立ててしまいます。
リラックスできる「静か」とは無音ではなく、心地よい音がする空間という事なのです。

この心地良さの正体が「1/fゆらぎ」と呼ばれる波長です。
様々な物に含まれますが、音に関しては規則正しさと不規則さの中間あたりにあり、
まさに自由な音なのです。
川のせせらぎ、風の抜ける音など、
様々な音から知らず知らずの内に癒さてれいる、これが音の持つ力です。

さらに、1/fゆらぎは聴覚だけでなく、視覚からも効果を発揮します。
自然界の様々なものに含まれるため、森でリラックスできるのは、
視覚と聴覚の相乗効果によるものです。

この相乗効果を自宅で楽しめるのが、他でもない薪ストーブなのです。
炎の揺らめきによる視覚的癒しと、パチパチと薪の爆ぜる音による聴覚的癒し。
原始の時代から続く炎の持つ安心感は1/fゆらぎの賜物なのかもしれません。

ストレスの多い現代社会、コロナウイルスにより増えたおうち時間を、
薪ストーブによる癒しの時間にしてみませんか?