暖炉・薪ストーブ Q&A

壁に埋め込んで使う暖炉と、室内に置いて使う薪ストーブでは、それぞれの魅力があります。どちらも薪をくべて炎を味わうという点では共通です。
暖炉は、お部屋のインテリアに合わせて壁に埋め込んだ本体の周りをどう飾る(=化粧をする)かを選ぶことができます。また、多くの機種がモダンなデザインなので、炉の中で揺れる炎を純粋に楽しめます。
薪ストーブの魅力は、薪ストーブ本体が露出しており、炎の熱が放熱されるので、暖房効果が期待できます。中でも鋳物製ストーブは高い蓄熱性を持っています。また各薪ストーブとも環境に配慮した様々な燃焼方式を採用しています。

一見同じように見える暖炉も、伝統的なレンガ積みの暖炉、石で作った暖炉、鋳物製の炉を埋め込んだ暖炉、工場製のゼロクリアランス暖炉など、種類も様々。炎の質感なども全く異なります。たとえば、レンガ積みの暖炉は雰囲気もよく、自然な炎を楽しめるのが醍醐味。また最近の鋳物製の炉を使った暖炉は、二次燃焼方式を採用しているため熱効率が高く、高級感があるのも魅力です。

外観の他にも、材質(鉄製、鋳物製)や薪の燃焼方式(触媒方式、二重燃焼、四重燃焼方式など)にも違いがあります。お選びの際は、それぞれの特長をよくご確認ください。尚、外観が似たものでも、大きさや質感など、実物を見ないとわからないことがたくさんありますので、ショールームにもぜひ足をお運び下さい。

暖炉であれば、バーベキューグリルなどを使えば、直火料理ができます。 薪ストーブで「ピキャンオーブン(オーブン付薪ストーブ)」や「アイルロイヤル(ホットプレート付薪ストーブ)」などがあります。尚、キッチン用の料理専用ストーブ(クッキングストーブ)もありますが、これはストーブでの調理にこだわりを持つ少数派の方に選ばれるものです。メトスの取り扱いメーカーではウォーターフォード社がクッキングストーブを製造していました(現在はお取扱いしておりません)が、そのほとんどは北米の一部地方に居住している「アーミッシュ」と呼ばれる人たちに使用されているそうです。

ガス、電気、オイルを使用するタイプの暖炉や薪ストーブがあります。ちなみに欧米では、近年、ガス燃料タイプが非常に増えています。取り扱いが簡単、部屋が汚れない、環境にもやさしいなどの理由があるようです。メトスにおいても、埋め込み型のガス暖炉や薪ストーブそっくりのガスストーブ、そして炎の魅力を楽しめるガスオブジェを取り揃えております。

排気のドラフト効果を高め、熱効率を上げるために必要な金属パーツです。素材としては鋳物製が多く、使用頻度が多くなると金属疲労を起こします。

基本的には薪ストーブのドアガラスは耐熱ガラスを使用しているため割れにくくなっています。ただし、異常燃焼などを頻繁に発生させるとヒビ割れが発生することがあります。薪の焚き過ぎに注意していただく他、針葉樹薪を使用しないなどの配慮をお願いします。

通常の使用であれば、数十年は使用できます。ただ乾燥していない薪を使用したり、異常燃焼させたりすることで、少しずつ傷んできます。ガスケットなど耐熱消耗部品などもあるので、年数が経過したら、点検を受けた方がいいでしょう。メトスでも点検を承りますので、最寄の支社、特約店、またはフリーダイヤル0120-1137-99までお問合せ下さい。

頻繁に異常燃焼を起こした場合、鋳物製薪ストーブではひび割れが、鉄製ストーブでは鉄板の歪みが発生する可能性があります。薪ストーブは大切に使っていただくことにより、愛着がわいてきますので、ぜひかわいがってあげてください。

一般に、薪ストーブや暖炉の適正な表面温度は200~300度と言われています。薪の本数を目安に言えば、薪1~2本が燃えているときの温度です(本体の大きさによって多少変化します)。

お近くの燃料店、別荘の管理事務所、森林組合などにお問合せください。もちろんメトスでも薪の販売を行っております(全国へ配送可能です)。

一般的には、ナラ、カエデ、カシ、クヌギ等の広葉樹です。針葉樹は油性分が多いため、燃えるのが早く一気に高温になるため最適とは言えません。
尚、薪にとって重要なことは「充分に乾燥させる」ことです。乾燥不足の薪は燃えにくく、クレオソートも溜まりやすくなります。※クレオソートとは:薪を燃やすことで煙道内に蓄積する成分。低温でも着火するため、蓄積させると煙道火災を引き起こしやすくなり、危険です。

針葉樹を薪にすると、樹の内部成分が燃焼することで異常燃焼を起こしやすいためです。異常燃焼は、暖炉や薪ストーブ本体を痛めるなどの問題を起こす原因となります。

薪を燃やす際、パチッと跳ねるような音がして木片(火の粉)が飛ぶことがあります(これを「薪が爆ぜる(ハぜる)」と言います)。扉や窓のないオープンファイヤータイプの暖炉・薪ストーブを使う際は、爆ぜた火の粉が室内に飛ぶのを防ぐため「ファイヤースクリーン」を設置すると安心です。ただし、小さなお子様などのいるご家庭では、ファイヤースクリーンを設置した上でさらに十分に注意していただく必要があります。

着火などに使用する場合があるようですが、異常燃焼や灰詰まりを起こす原因となるので避けた方がいいでしょう。

煙突掃除は、使用頻度に応じて定期的に(最低でも年に1回)行ってください。理由は、薪を燃やすことで煙道内部に蓄積するクレオソートを除去するためです。クレオソートは低温でも着火するため、蓄積させると「煙道火災」を引き起こしやすく、危険です。
メトスでは、煙突の掃除用具などアクセサリーも販売しておりますが、煙突掃除は定期的に専門業者に依頼した方が安心です。また、メトスでも煙突掃除などのメンテナンスを承っております。

暖炉・薪ストーブの煙突はステンレス製ですので錆びにくい仕様になっています。 屋外や室内に見える部分は黒く塗装してあります。
無塗装であると、シングル(室内)直筒や煙突トップなどは、高温になる排気の影響により、茶褐色に変色することがあります。こうした現象を意匠的に隠すために塗装が必要となります。通常の塗料は、熱に弱いため、耐熱塗料での焼き付け塗装を施してあります。
ただし、耐熱塗装といってもメンテナンスが必要です。
特に煙突トップや高温の煙にさらされるトップのすぐ下の煙突は経年により、塗装が剥がれてしまうことがあります。
また塩害など外的要因によって損傷することもあり、煙突掃除と同様の点検と補修をおすすめします。

メトスでは、暖炉・薪ストーブを安全に使用して頂くため、販売から施工までの一連の作業を担当する「責任施工方式」を採用しています。そのため暖炉・薪ストーブ本体、および煙突のみの単体販売は行っておりません。炎を扱うことなので、安全への配慮は、慎重に慎重を重ねても、やり過ぎなことはありません。

煙突自体、材質や厚み、断熱材の種類で価格が大きく異なるものですが、工事費の高さにおける理由としては「煙突が、暖炉やストーブにとって大変重要なものであり、また一度取り付けると簡単に手を加えられないものである」いうことが言えると思います。たとえば施工後、隠蔽部分の目視チェックはほとんどできませんし、屋内を貫通する煙突では容易に交換もできません。また、可燃物との安全離隔距離なども厳守しませんと事故につながります。 メトスにおいても、隠蔽部分に使用する煙突は、断熱材を充てんした二重煙突を使用しておりますので、安全性能の高さとともに価格も高くなります。また責任施工体制を基本としておりますので、専門設置業者による設置工事も当然それなりの価格になります。 一例ですが、ある施主様のところでボヤ騒ぎが起こり消防署が調査したところ、煙突と可燃物が接触していたそうです。施主様によると「工事費の安い建築会社に取付を頼んでいたが、あいにく、その建築会社は下請けの大工さんに取付を任せたため、安全な施工がなされていなかっていたようだ」とのことでした。
暖炉や薪ストーブの煙突工事などは、値段だけで決めるのではなく、経験のある信頼できる専門業者にご相談ください。

メトスでは、施暖炉や薪ストーブの煙突工事などは、工後の安全・安心のためにも、専門知識豊富なプロによる設置を強く推奨します。不慮の火災や事故を防ぐためにも、工事はメトス及び特約店にお任せください。

目的(期待すること)に合わせたものを選ぶことです。たとえば「主暖房」としての働きを期待する場合と、インテリアとしての存在感を期待する(補助暖房として考える)場合では選ぶものも異なります。 主暖房として考える方には、熱効率のよい密閉型薪ストーブ、中でも再燃焼システムを備えた薪ストーブがおすすめです。熱効率が70~80%と高く、主暖房として十分働きます。給気調節を上手に行えば、就寝前にくべた薪で一晩中暖をとることが可能なほどです。燃焼用空気を外部から直接取り入れられる機種であれば、気密性の高い住宅にも対応します。 インテリアや雰囲気を中心に考える方には、築造型暖炉や開放型ストーブがおすすめです。直接に炎を楽しめるだけでなく、炎のないときも充分な存在感を放ちます。ただし熱効率が30%程度と低いため、他の暖房(床暖房、セントラルヒーティングなど)の併用が必要となります。 メトスでは数多くの機種を取りそろえております。ぜひ理想の暖炉・薪ストーブライフを実現してください。

暖炉は建築工事との関連が非常に大きいので、設計段階から準備しておく必要があります。床の補強や壁の不燃化などが必要な場合があります。 薪ストーブは本体重量もかなり重いので、床の強度などを考慮する必要があります。いずれの場合もなるべく早めの段階で弊社までご相談ください。

煙突は暖炉や薪ストーブの機種により口径が違う場合や煙突の状態も関係ありますので、一概には言えません。メトスもしくは最寄りの特約店にご相談下さい。

暖炉と薪ストーブでは大きく異なります。 暖炉は本体と煙突の設置工事が完了してから、さらに内装に合わせて化粧工事を行いますので、1ヶ月前後はかかります。 薪ストーブは、背面と床のステージが完成すれば、あとは本体と煙突設置するだけになるので、比較的早く完了します。

申し訳ございませんが、ファイヤーセットなどアクセサリーの一部だけの販売はおこなっておりません。