薪ストーブ進化論 #2 ~高気密・高断熱住宅と蓄熱型薪ストーブとの親和性~
薪ストーブとして使用される材質は、鋼板や鋳物が一般的となっておりますが、
近年では、ソープストーンなど天然石を使用したものや、
パワーストーン搭載の蓄熱機能を備えたものが登場してきました。
そこで、「薪ストーブの王様」コンツーラの蓄熱型シリーズの特性についてのご紹介です。
一般的な鋳物・鋼板製の薪ストーブは、表面温度が250~350℃程度で、非常に大きな熱容量があります。
地域や設置の条件にもよりますが、瞬間的な熱量が非常に高いため、真冬でも薄着で過ごせる環境となります。
しかし、それほど寒くない時には過剰な熱量となることもあります。
一方、蓄熱型の薪ストーブでは、表面の温度は80~120℃程度で、
一旦、薪ストーブ内部に設置されたパワーストーンへ蓄熱されます。
蓄熱された熱量は、ゆっくりと室内に放出される仕組みなので、
鋳物・鋼板製の薪ストーブに比べると、表面温度のピークアウトをずらすことが可能となります。
また、季節(寒さ)に応じて、炊く時間と薪の量で室内環境の調整も可能となります。
薪1本が放出できるカロリー(熱量)数は、どの薪ストーブで焚いても変わりません。
優劣の差ではなく、早く放熱するか、ゆっくりと放熱するかの差です。
高気密・高断熱住宅の持つ断熱性能と、蓄熱型薪ストーブの特性である「ゆっくりと放熱する機能」とは、
非常に大きなメリットとなる相互関係が成り立ち、相性は抜群です。
また、蓄熱型薪ストーブ本体が十分に暖まっている状態では、
ほどよい暖かさを長時間に渡ってキープしてくれます。
薪ストーブの醍醐味と言えば、ゆらゆら揺れる美しい炎を眺めながらゆっくりと時を過ごすなど、
スローライフな暮らしが魅力のひとつです。
しかし、大量に薪を準備しなければならないことが、大変な一面でもあります。
蓄熱型の薪ストーブでは、余剰熱量をカットできる分(過度に部屋を暖めない分)については、
薪の使用量も減らせる効果も期待できます。
また、その分の煙の発生量が軽減できるメリットもあります。
コンツーラの大きなガラス越しに見える、揺らめくシルクファイヤーはとても優雅で美しく、
リラックス効果もあるため、ユーザーの暮らしをより豊かに演出してくれるでしょう。
暖房の一番の目的は快適に暮らすことであると思います。
暑過ぎないポカポカとした、ちょうどいい、やわらかな暖かさを体験してみてはいかがでしょうか?