南部鉄器
「こんなに手入れがラクでいいの?」南部鉄器鍋を使用したお客様の感激の言葉です。アウトドアはもちろんですが、薪ストーブの中で調理が出来る。冬ならば暖房として使い、炎を囲みながら調理まで出来てしまうというダッチオーブンが世間を騒がせたのはここ数年のことと記憶しています。代表的なアメリカ南部の鉄鍋「ダッチオーブン」。ダッチオーブン専用の調理本が書店には並んでいます。
現代の人々の心を見事に捕らえた魅惑の商品でした。鉄器ならではの重さゆえ、アウトドアではお父さんの活躍する出番を作り、家庭では家族の団欒の場を作るのです。唯一の難点は手入れの大変さだそうです。ただその面倒さもこの製品への「いたわり」と感じ熱心にこなすのだとユーザーは語ります。たしかに手のかかるものほど愛おしさも増すものですが、うなずけないのが家庭の主婦でしょう。
アメリカテネシー州で1896年に誕生したダッチオーブンは鍋の大きさ・強度を重要視しましたが、鋳鉄の精度は追究されなかったようで、シーズニングが欠かせません。怠ると錆が発生してしまうのです。江戸時代初期が起源の南部鉄器は、歴史は古く食品用耐熱性塗料を超高温で焼付けをしているのでシーズニングの必要がまったく無いのです。
> 使用後はたわしでゴシゴシ。水気を取り除けばもう完了!です。日本人の知恵には驚かされるばかりですね。手入れがラクという事は重さを敬遠していても使用するのが億劫にならないということに繋がります。一度使ってみてくだされば「あ〜納得」と頷けることでしょう。加えて子供心をくすぐる品揃えも魅力です。タイ焼きはお好みで、尻尾まで餡を入れてもいいじゃないですか。中身はチョコレートでも。ハズレは具がないのも愉快です。 素材の味を生かした調理の出来も、現代人に不足しがちな鉄分を補給できるの点は南部鉄もダッチも同じです。どちらを選ぶかお好みですが、お手入れを検討項目に入れるのは欠かさないでくださいね。
何とすばらしい!じっと座って汗をかいているだけなのに、まるで森の中を1マイルも走ったような気分だ!」これは、初めてサウナを体験した、イギリスの科学者の言葉だそうです。身心共にリフレッシュした爽やかな気分や、スポーツの後の満足感のようなものが伝わってきます。