ととのうよりもらーごむ
サウナが再びブームになり、「ととのう」という言葉が好んで使われるようになりました。
サウナの素晴らしさが日本中に広がる事はとても嬉しい事で、
サウナとは切っても切れないメトスで働く身としては、このまま日本独自の文化として定着してくれる事を願うばかりです。
サウナが広まった要因の一つとして、その多様性があると思います。
テントサウナやトレーラーサウナ等のアウトドアサウナ。
アウトドアとインドアを繋ぐかの様なモッキ、バレルサウナ。
家庭環境に合わせて様々な進歩をしてきた家庭用サウナ。
他にも色々なシチュエーションでのサウナが生まれています。
サウナは多種多様な人々の好みにしっかり適応できるポテンシャルを持っていたのです。
しかし、裾野が広がれば様々な衝突が起きるもので、マナー問題など、これから解決しなければならないことも多いサウナ業界。
フィンランドの様に成熟した文化となるために、知って頂きたい事があります。
それは「サウナではととのわなくてもよい」という事です。
ととのう事に囚われすぎて、サウナを楽しめなくなっていませんか?
ととのわなかった時に損をした気分になっていませんか?他人のせいでととのえない時にイラついていませんか?
どんな時でもサウナは変わりません。
どんなサウナにも独自の良さがあり、楽しみ方があります。
体調によってととのわない日もあるでしょう。嫌なことが頭から離れずととのわない日もあるでしょう。
だからこそ、ととのうことをやめましょう。
その日、その時ちょうどいい
あなたにとってちょうどいい
サウナがそこにはあります。
フィンランドの隣国スウェーデンに根付く国民的思想「ラーゴムエーベスト」
多すぎず、少なすぎない、私にはちょうどいい。適切な量が1番いい。そんな考え方です。
あなたにとってちょうどいいサウナは今その時です。
「ととのう」よりも「ラーゴム」
何にも囚われないあなただけのサウナタイム。