最も地球に優しい燃料
人が人である事の一つに火を扱うという事があると思います。
人類が火を扱うようになり、約50万年という長い年月を経て、様々な燃料の火が生まれました。
しかし、昨今話題の化石燃料の歴史はその内400年程度です。
なんと、たった1%未満の歴史で地球温暖化は起きてしまった可能性があるのです。
とはいえ、人は火を手放して生きていく事はできません。
ならば少しでもいい、地球温暖化を和らげる事はできないでしょうか?
クリーンエネルギーなどの新たなテクノロジーの開発は一般の人々にはできません。
まずは身近な事から始めるために、化石燃料に変わる、持続可能な燃料を使うのはいかがでしょう。
その燃料とは?
約49万9600年もの間、人類の主たる燃料だった「薪」ではないでしょうか。
まさに持続可能で、個人でも製造が可能な、地球に最も優しい燃料だと言えます。
もちろん全ての燃料を薪で賄えるわけはありません。
化石燃料でなければならない所や、クリーンエネルギーの方が良い場合もあります。
上手く使い分けをする事が大切です。
では、どんな時に薪を使うべきなのか。
薪が持つ最大の利点、それは、人や物を暖める力です。
この力を最大限に利用して、その分、化石燃料の削減が行えれば、
地球温暖化を和らげる事に繋がるのではないでしょうか?
「でも、薪を燃やせば当然温室効果ガスを出すじゃないか」と思った方は少なくないと思います。
もちろん、お考えの通りかと思いますが、
薪が素晴らしいのは、化石燃料と違って成長過程で二酸化炭素を吸収するという事です。
その割合がどうかではなく、化石燃料は二酸化炭素を吸収する事がないので、発生させるだけの燃料なのです。
その薪を使うため、古い木を伐採して、新たな木を植える。
このサイクルが成り立てば、山々も若返ります。
そして、より多くの二酸化炭素が吸収され、
化石燃料が削減されたあかつきには、地球温暖化が少し和らいでくるのかもしれません。
一つ一つの家に薪ストーブがあれば、大規模なバイオマス工場を作らなくても、
街がバイオマス工場になるのです。
そのためにも、しっかり薪は乾かして、暖かく過ごして下さい。
小さな事が積み重なって、温暖化が和らぎますように。