徹底解説 コンツーラC51ヤンソン 焚きつけ編

徹底解説 コンツーラC51ヤンソン 焚きつけ編

この記事は、「薪ストーブの達人BLOG by METOS NAGOYA」 2014年9月12日に掲載された記事を再編したものです。
一部、情報が古い場合があります。予めご了承ください。

今回はコンツーラC51ヤンソン 焚きつけ編です。
2014年 秋から発売。
コンツーラ待望の鋳物ボックスタイプの薪ストーブ。
メトスナゴヤで焚きつけインプレッションしてみました。

コンツーラC51ヤンソンは、35cmの幅の炉床。
薪は30~35cmがベストサイズです。

正面の給気レバーを左にすれば、給気を絞り、
右側が給気を開く形になっています。
焚付け作業の始めは右側いっぱいにして給気を全開にします。

今回、焚きつけに関しては、
お馴染みトップダウンメソッド(上から着火方式)で着火してみます。
トップダウンメソッドで、上部から着火させゆっくり火を移す煙の出る量が比較的少ない焚き方。
煙突の上昇気流(ドラフト)が発生しやすくなるのです。

トップダウンメソッドについては、こちらをご覧ください。
薪ストーブの焚き付け(応用編)

よくある焚付を井桁に組んで…
といういつもの順とは逆に、
まず太めの薪を最初にくべ、その薪の上に焚付をくべます。
上の焚きつけはふんわりと空気がまわりやすいようにするのがポイントです。

ここで着火剤を投入。

 

着火剤に火がつき、
ちょろちょろ焚きつけ薪に火が移っていきます。

メラメラ~

10分ほど~で、焚きつけ薪に火が燃え移りました。

比較的炉内がコンパクトに設計されていることや、
バーミキュライトの保温力や燃焼構造も影響しているせいか
焚つけ、立上がりも若干早い感じがします。
煙突の上昇気流(ドラフト)も快調です。

30分後~

炉内の太薪もうまく炭化してきた様子です。

40分後~

天板も250℃を超えてくれば、
炉が育ったということで、炉内温度も安定してきますので、
給気レバーを左側に徐々に移動させ給気量をコントロールしてみます。

クイックレスポンス!

炎の様子がガラリと変わりました。

クリーンバーン燃焼(2次燃焼)しはじめました。

クイックレスポンスで変幻自在なオーロラの様な炎と共に上品で繊細な
まるで絹糸のような炎は、『シルクファイヤー』と呼ばれ
コンツーラの薪ストーブの真骨頂です。

『シルクファイヤー』♪

このヤンソンC51の薪ストーブのもうひとつの楽しみは
ストーブトップ(天板)は300℃程度まで上がりお料理も楽しめるC51ヤンソン。
ストーブトップ(天板)も広く平らなので、鍋やヤカンもこうして置けます。

炉内の料理の際は熾火の状態にします。

このヤンソンC51 熾火の力 粘りがあります。
(火持ちも良く翌朝まで暖かいです)

この炉内で薪ストーブの定番料理「ピザ」を焼いたりして楽しみます。
専用のゴトクも付いた南部鉄器F-464「ピアットセット」が便利です。

わりと炉が縦に広いので、
小型の南部鉄器やダッチオーブンなども入れやすいですね。


ロッジサービングポット(L02SP3)

それでは、コンツーラC51ヤンソンで作った「ヤンソンさんの誘惑」いただきまーす。

「ヤンソンさんの誘惑」とは、
菜食主義の牧師ヤンソンさんが、アンチョビが入っているホワイトグラタンにも関わらず、おいしそうな見た目と匂いに勝てず、
ついつい口にしてしまった事から、「ヤンソンさんの誘惑」と、名付けられたとか。
玉ねぎとアンチョビを使うクリスマスの定番のごちそうで、スウェーデンではポピュラーな料理です。

■最後に
スペック表
コンツーラC51 ヤンソン

最高出力:7.0kW(6,020kcal/h)
本体寸法:W495×D420×H825mm
本体重量:128kg
炉開口寸法:W350×H300mm
本体色:ブラック
最大薪長さ:約35cm
暖房能力(目安):29~46.4㎡  17~28畳 
 ※条件により大きく異なります。
熱効率:81.0%
炉内での使用可否:
 ピアットF464:○ ゴトクG109:○
販売価格:¥429,000(税抜価格:¥390,000)

お手頃価格で新登場。