ドブレヴィンテージ50 オーバーホール編
思い出してみれば、ドブレ社から、2012年の秋デビュー!
メトスナゴヤでも、去年は随分と活躍してくれました。
ドブレヴィンテージ50がどんな薪ストーブか特徴もバッチリわかってきました。
いい薪ストーブすぎ!
そんな訳で、薪ストーブ屋は冬がどうしてもバタバタしがちで、
ドブレヴィンテージ50くんをきれいにしなきゃ、GWまでには。。。掃除しなきゃ...
と思いつつ、梅雨入りしてしまい、先日の煙突掃除と同様、毎度のこと、バタバタとこうなりました。
でも今の時期にやれてよかったです。
きれいに、ドブレヴィンテージ50を、オーバーホールしてみました(o^∇^o)ノ
まずは、
適度に、室内を養生します。
一部、煙突を取り外します。
準備ができたら、
炉内のお掃除、こうしてたまった灰をきれいにします。
これは毎日の日課でもありますね。
意外と灰ありますね。
オフシーズンでも、ここはショールームなので、説明用に焚くことも多いですからね。
真夏だって焚きますよ(笑)
サウナみたいになりますが。そうそうメトスは、家庭用サウナも販売してますヨ。
こうして灰受けトレーも
良く見ると、トレーの灰の形がお山の形。
おもしろい形です。(*´∇`*)
この灰受けトレーは、給気の流入ルートにもなっていますから、トレーのお山はこまめに掃除してあげます。
ドブレの炉床の給気穴から落ちてくる灰が
そうしてくれるのね。
なるほどデス。
こそこそと、
小ほうきや掃除機でお掃除します。
こうしてガードを取り外すと、普段はあまり見ない裏側にも煤がたまっていますので、
細かなところまで、お掃除します。
今回も、スチールの掃除機/SE61。
確か、ここへきて4年目だっけ。
日頃のお掃除にも助かっています。
家庭用にしては大きすぎる気がするけど。。
各部をバラバラにしていきながら
もっともっと、きれいにしたくなったので、細部をお掃除します。やりだすと止まらない。
炉内の各パーツはメンテナンスがしやすい設計になっているのがよくわかりますね。
煙突を外すことができれば、本体天板の取り外しは意外と簡単なんです。
初期モデルはそのまま持ち上げるだけで取り外せましたが、
現行モデルは、ボルトを取り外してからはずします。
※現行モデルの外し方
本体内側の上部に2箇所のボルトとナットで固定されています。
ラチェットレンチやスパナなどでナットを緩めて外します。(サイズ#13)
次に、炉内のバーミキュライトを取り外します。
コツは、説明が難しいですが、
バーミキュライトのバッフルプレートを若干持ち上げ、
手前に引きながら少し持ち上げて、
奥の一枚をまず最初に取り外します。(背面の左奥です)
こうして。
動画で見るとよくわかります。
そうしたらあとは順番に取り外していきます。
コツさえつかめば順調に作業できるはずです。
がんばってみてください!!
エナメルモデルには、こんなところにも、
バーミキュライトがあるのですね(エナメルモデルのみ)。
これをはずして、
手前のログガードも外して、炉内を少しでも広くしてから、
大物、バッフルプレートを取り外します。
よいしょっと。
順番と段取りが大切です。
おおむね、スケルトンになりました。
バーミキュライトはやさしく取扱いしてください。
この分厚い素材が炉内を高温にキープしてくれ、また保温してくれているのです。
詳しくはヴィンテージのインプレッション記事を参照してください。
バーミキュライトならべてみました。
炉内の炎が直接あたるところは、
高温になると煤(すす)を焼ききってクリアな状態となります。
真っ黒の部分は、バッフルプレートの裏側ってことですね。
炎が直接あたらない部分。
ここは、煤けているのようです。
要掃除箇所です。
少々強引ですが、
掃除機でさっと吸ってしまえば、楽々でした。
気持ちよく、きれいになります。
家庭用の掃除機しかなければ、地道に小さなほうきで掃除した方が無難かも。
ここまでは、ちょっと・・・!?と思ってしまうユーザーさんはプロに任せてしまいましょう。
炉内はスケルトンです。
まだまだお掃除いきとどいてないとところありますね。
ぼそぼその煤が、まっくろくろすけ状態です。
きれいになりました。
ドブレヴィンテージ50も、メンテナンス性GOODですね。
先ほど分解したパーツをお外で磨きます。
CRCで簡単にさび落としと、鋳物の保護をします。
今回は、ガスケットロープも交換してみました。
実際、正面ドア部では2.4m×10φのものを使用します。
まず、スタートラインはここです。(継ぎ目のところを探してください)
す~うっと引っ張ると比較的簡単にはがれます。
まだまだ替える必要はないけど・・やってみました。
つづいてこれ
ワイヤーブラシやマイナスドライバーなどを準備します。
ガスケットセメントを下準備します。
ガスケットセメントDV60
チューブ式なので使い勝手が良いです。
セメントをガリガリと削りとってください。
指でなでて、ほぼなめらかならOK。なでた感触での判断でもOKです。
隙間が生じると空気もれ(余分に給気されてしまう=燃えすぎ)の原因となりますからご注意を。
ガスケットセメント(DV60)を充填します。
それから、新しいガスケットロープを張り詰め
指で押し込みながら
最後は、ハサミでチョッキン。
はい、完了です。
しばらく、グイッグイッと押してみてなじませます。
扉を締めて、一日以上は置いて馴染ませてください。
炉内はまだまだスケルトン。
炉内にぼそぼそと付着してた煤掃除したので、先ほどよりはきれいになりました。
ほら。
さぁ、復旧します。
まず炉床をセットして、
次はバーミキュライトの順です。
これはエナメル専用のバーミキュライトです。
それで、大物バッフルプレートの順で取り付けます。
右奥の方から対角線にして、くるりとかわしてやると、うまくいきます。
コツがいりますが、慣れれば問題ありません。
こちらも動画を用意しました。
それから、炉内がセッティングできたら、ぴかぴかに磨きいて、仕上げ工程に入ります。
まずは、ガラスから
専用ガラスクリーナなどで磨きます。
ガラスクリーナS82(左)/ガラス磨きS84(右)
ガラス掃除は薪ストーブユーザーの毎日の日課だし、
もう手慣れたものですね。
キュッキュッとみがきます。
空豆色エナメルの本体も、きれいに磨きます。
基本的に鋳物は、水気はさびの原因となるのでNGですが、
裏ワザで、今回は、マジックリンで掃除しました。
ドブレブラック色のタイプにはやらないでくださいね。
きれいになります。
おめかしして幸せな立ち姿になりました(*´∇`*)
ドブレブラック色のモデルには、ドブレ専用のスプレーもあります。
ドブレヴィンテージ(メトスサイト)
ドブレヴィンテージ(薪ストーブの真髄シリーズ)
ドブレヴィンテージ50 オーバーホール編でした。
ありがとうございました。