コンツーラC850 / contura C850
コンパクト&高効率の幕明け コンツーラC850。
この2013年春登場した、コンツーラのNEWモデル。
コンツーラを生産するNIBE社は、世界的に知られる
スカンジナビア最大の暖房機器メーカーです。
また、スモーランド地方は「ガラスの王国」としても知られており、
16世紀半ば、グスタヒ・ヴァーサ王の命によりイタリアのヴェネチアから
ガラス職人を招き、ガラスの生産がはじまったと言われています。
豊かな森林ときれいな水に恵まれた環境はガラス生産に適しており、
いまではガラスはスウェーデンのシンボルであり、
丸みのあるガラスとガラス越しの映える炎にこだわったコンツーラが
「薪ストーブの王様」といわれる所以です。
そんな、薪ストーブの中でも、ちょっとハイセンスな
コンツーラC850の特徴を、メトス名古屋でインプレッションしてみてみました。
まず、第一印象は、この立ち姿やデザインが魅力的。
惹かれますね。
それと、もうひとつ大切なのは、コストパフォーマンス。
メトスでは1979年からコンツーラブランドを取扱っており、
いくつかの機種を販売してまいりました。
「高級で高価なコンツーラ」というイメージから、
「コンツーラはほしいけど・・・」と思いながら予算の関係上、
他の機種に変更するお客様の声もありました。
最高機種であるC685のおよそ1/2の価格で、コンツーラが手に入りますね。
コンツーラC850
薪ストーブ本体価格:¥390,000(税別)
外気取入れキット C2139:¥25,000(税別)
(煙突や工事費は別途ですのでご注意ください。)
スペックをみてみると、最高出力:6.0kW(5,160kcal/h)
今回のコンツーラC850は比較的コンパクトで使いやすいサイズとなっています。
詳しくはこちら。↓
コンツーラC850
早速、火入れしたいですが、その前にスペックのチェックから。
炉床は鋳物製です。
あと感じたのは作りが細かいというか精度が良い印象はうけました。
左側のレバーを手前に引くと、灰受け皿に灰が落ちる仕組みです。
炉に灰を溜めた状態を『アッシュベッド』といいます。
炉床に灰を適量溜めておくと、火持ちも良くなりますし保温効果も期待できるのです。
ピザやお料理するときもこんな状態にするのがGOODですね。
灰受けトレーもあるので、使い勝手もよさそうです。
灰受けトレーに溜まった煤が、打ち上げ花火の形みたいです。
おもしろい(^.^)
炉内の大きさは、比較的コンパクトな設計になっています。
やはり炉が縦長なのが特徴。
ドア開口部の開口寸法は約300mmです。
奥行きが約228mmです。
薪サイズは、炉内のサイズから判断すると、
30cm薪がベストな感じです。
実際くべてみると、やっぱりいい感じ。
ドア開口部の間口のところよりも炉内は若干広くなっており、38cm薪も入りますね。
その他の特徴は、
下部の薪収納スペース。
専用外気取入れキットの接続ですね。
建物外部より燃焼空気を直接、炉内へ取り入れることができるタイプで高気密住宅に対応できます。
オプションで、専用カバー(アンダーハッチ)(定価\30,000(税別))も取り付けれます。
外気取り入れキットを接続するなら、取り付けた方が良いかもしれません。
セッティング完了。
こっちのデザインも素敵です。
うーん、やっぱいい炎、ここで一枚パシャ!
収納ボックス部は、あまり熱くなりません。
たいたい30~40℃くらいでした。(実測)
さぁ、着火です。
今回は、この方法での着火です。
ここ最近はずっと、「上から着火」スタイルでの焚きつけ作業です。トップダウン着火方式といいまして、今、ハマっています。
炉内に組んだ焚きつけにだんだん火が降りてきます。
スぅーと火が煙突に向かってのぼります。
縦長の炉内の薪ストーブは、この火が立ち上っていく様子が特徴的なんですよね。
いつもの感じで、上昇気流をうまく利用して、焚きつけます。
着火剤はおなじみ、ライトバグLN36。
5分後、火が勢いよくまわってきました。
15分後、薪にも火がまわって炭化してきました。
いい感じ。
炉内がだいぶ育ってきたので、「デカ薪」投入します。
30分後、炉内がどんどん高温になってきます。勢いよく燃えています。
大きなサイドガラス(ワイドビューガラス)で炎を堪能します。
炉内温度を保つためサイドガラスは、二重に仕上げています。
ガラス面(裏面)に沿って、エアーが流れるエアーカーテン機能もあり、曇りにくい構造にもなっています。
このひと手間は、さすが高級ブランドの「コンツーラ」です
煤けにくい機能にユーザーの方もきっと驚くでしょう。
45分後、炉内の温度もいい感じなってきました。
天板のサーモメータもいい感じ。
炉内はバーミキュライトで覆われているので、立ち上がりも早い感じがしますね。
ここまでは、エア調整全開で、焚きつけでしたが、
いよいよ給気を、徐々にコントロールします。
スライド式のレバーです。
そろそろエアを絞ります。
燃焼時に使用する空気の調整レバーは1つで簡単にレスポンス良く操作できます。
これが、C850の炎なんですね(^^♪ GOOD!
ふわっ!?
ふわわわわっ(^_^)
いい感じで、クリーンバーン燃焼(2次燃焼)しています。
コンツーラC850の燃焼動画です。
コンツーラC850の燃焼動画、別角度からの動画です。
ここで、ひとつだけ秘密をお話。
炉内のバッフルプレート上部で、『ふわっ・・・ふわわわわっ』となるのは、
このバッフルプレートと二次側給気の10個の孔がミソなんです。
バーミキューライトで覆われた、バッフルプレート。
スロート部が、超タイトなつくりになっています。
この構造のおかげで、炉内に効率よく熱を閉じ込めてくれるし、
また高温に保ってくれます。
そしてここで薪から発生した木炭ガスがあたかも
オーロラのように燃焼するのです。
この狭~い隙間を通り抜けて、煙突に煙が向かっていくのですね。
これぞ、クリーンバーンの真骨頂です
。
こんなに狭いスロート部ですが、上昇気流にのれば、
煙が昇っていくのです。
不思議。。。上昇気流(ドラフトの吸引力)の力ってすごいです。
また、天板は2重構造となっています。
中央部分のスリットから対流もします。
こうしてコンパクトなポットならのりますね。
隣にいるのは「妖精トゥントゥ」アロマポットの飾りで香りも楽しんでいます!
ついでに温度もみてみましょう。
一番熱くなっていそうなところで、通常燃焼時で、220℃前後
2重構造となっていることもあり、この熱さをキープしてくれているということは、うまく対流してそうですね。
スリットが入った鋳物のプレートは、対流を促し、暖房効率も向上させています。
ポットの乗っている部分は170~180℃前後です。
実際、お湯がグツグツ沸くっていうよりは、「コトコト」と加熱するお料理によさそうですね。
気持ちよく燃えています。
クリーンバーン燃焼(2次燃焼)が気持ちいい薪ストーブです。
ここでちょっとコンツーラC850で遊びたくなってきました
。
どんな薪ストーブでも、ピザは焼きたいところですね(^^♪
炉内は、落ち着き、熾火の状態です。
メラメラしています。
いつものピアットを利用します。
おなじみF-464です。
ゴトクをいれます。
こっちの、ゴトクも使えますヨ。
G109
オーブンサーモメーターで念のため、炉内の温度もチェックします。
おすすめ便利アイテムです。
料理用オ-ブン内温度計 50:350(ロゴ入り)
200℃。。若干高めですかね。
ひと工夫して、3~4枚程度に重ねたアルミ箔をあらかじめ敷いておきます。
そうすると、ピザ生地(裏側)が焦げにくくなります。
または、扉を少し開けたりおき火の加減を見て、炉内の温度を調整しましょう。
ピアットは、取手が脱着可能なので、こういう時超便利なんです(^.^)
炉内に入れます。
火力によりますが、じわじわ待つこと、5~8分程度。
チーズがくつくつトロ~リ。
熾火の遠赤効果で、おいしく焼きあがります。
『THE 薪オーブン!』
できあがり。
今回は、コストパフォーマンスにも優れた、モダンタイプのコンツーラC850(NEW)。
コンパクトなサイズですが、コンツーラのクオリティを受け継ぎ特別な空間を演出してくれます。
また、こうして「薪ストーブならではの『遊び』」も楽しめます。炎のあるリビング、薪ストーブライフをお楽しみくださいませ。
おまけ。
ふわ
気持ちよくクリーンバーンしていてまるでオーロラというか雲のような炎。とっても魅力的です。
ふわわ
炎の様子も見ていて楽しい(^^♪
ふわわわわっ
この炎!
レスポンスも良いし、焚いてて気持ちよかった~♪
もうひとつおまけ、
不思議な松ぼっくり、カラーコーン(S30991)入れると。
カラーコーン(S30991)
ギフトバスケット(カラーコーン 1.7kg入) SGB
こんな炎も演出できます。
※注)お料理前には、カラーコーン入れないでくださいね。
ありがとございました。
メトス ナゴヤ。
でした。
最高出力 6.0kW(5,160kcal/h)
本体寸法 W460×D360×H915mm
本体重量 85kg
炉開口寸法 W300×H340mm
本体色 マットブラック
最大薪長さ 約35cm
暖房能力(目安)25~59㎡ 15~36畳
※条件により大きく異なります。
熱効率 82%
販売価格 ¥409,500(本体価格¥390,000)
おしまい。
※価格はすべて税別です。