『薪ストーブ イロハ講座 』 薪ストーブの設計/基本プランニング(初級)編
『薪ストーブ イロハ講座 』 ~その2~
薪ストーブの設計/基本プランニング(初級)編
新築やリフォームの際に、薪ストーブを検討する場合には、
建物の間取りやデザインと同様に、薪ストーブの設置計画も同時にしなければなりません。
やはり、『火』を扱うものですし、
住んでから、安全に、安心していただくためには、
事前の設計/プランニングがとても重要です。
まずは、建築士にしっかりと要望を伝え、相談し、
時には、薪ストーブ屋をまじえながら、事前の打合せが必要となるでしょう。
薪ストーブの本体の機種を選ぶことは、
インターネットで調べたり、本を買ったり、薪ストーブショップへ見に行ったり、
友人が使用しているものであったり、モデルルームに展示してあるものにひとめぼれしたり、
工務店や設計事務所の提案した、薪ストーブであったり、と様々です。
ですが、建築の間取りやデザインがどれも同じでないように、
薪ストーブの設置計画も様々なのです。
ワンパターンであれば簡単なんですが。。。。
なかなかそうはいきません。
薪ストーブ本体機種も、いろんなタイプや特徴があります。
このページからいろいろ選べますので参考にしてね(#^.^#)(別ウィンドーで開きます)
いろいろ調べてみて、自分の薪ストーブライフの、イメージが沸いてきたら
次に、煙突配管ルートの検討や、設置スペースのことや、炉床(ステージ)や炉壁のことなど、
いろいろなことを決めていかなければなりません。
センス良くね(^^♪
□まず設計/プランニングの手順(イメージ)を簡単にまとめました。
⇒性能できめる
⇒デザイン性からきめる
見た目の外観や、建物との相性も重要ですよね
⇒メンテナンス性できめる
自分でお掃除を考えているなら、屋根の上で、作業のしやすい環境を
高い所は、やはり恐怖心ありますので、安全を確保できるように
⇒建築物・屋根材との相性(納まり)からきめる
雨漏り等がおきるような複雑な、屋根の形状や納まりでは、マズイです。。。
↓詳しくは、こちらへ 「薪ストーブや暖炉の煙突のお話し」編!
建物の間取り・構造を考慮しながら、効率の良い、最高の設置場所や煙突配管ルートをきめる
建築士の間取りのコンセプトやデザインや
構造などの技術的問題がありますので、事前に相談・確認・打合せする。
⇒煙突を屋根抜き・壁抜きにするか
⇒お部屋のどこに設置すると、お部屋が効率よく暖まるかを良いかをイメージする
どの部屋まで暖まるかって気になりますよね。
やっぱり、焚いているときは、欲張りたいし
煙突も暖房効果を少し期待できるし
こんな暖房能力表もありますので目安にしてね(^_^)
暖房能力表
⇒煙突配管ルートをなるべくシンプルに計画する
煙突も抵抗が無いほうが、煙の排気(上昇気流/ドラフト)は良いし、
煤(スス)も溜まりにくく、メンテナンス性も良い。
吹抜けのお部屋で、ストレートに立上った煙突は、見ていても気持ちいい。
但し、構造上、梁をかわしたりして、煙突が曲がってしまうケースも良くあります。
ですから、新築での計画なら、なるべく横引き距離が短くなるように計画することが重要です。
⇒建物の間取り・構造・納まりも考慮する
建物には 筋かい や 梁 など、構造上重要な部材がいっぱいあります。
(耐震性とかは、とても重要なことですしね)
建築の構造も、木造建築から、鉄筋コンクリート造(RC造)・鉄骨造(S造)など 様々です。
住まいの中のポジションを考える(別ウィンドーで開きます)
薪ストーブ本体は、機種にもよりますが、
ボディの表面温度で、調子よく焚いている時は、200~300℃くらいに高温になります。(機種にもよりますが)
ですから、お部屋が暖まる暖房となるのです。
よって、薪ストーブ廻りを安全にする必要があるのです。
⇒一般的には、レンガ積みやタイル・石張り
なかには、スチールや土間の床などいろんなデザインがあります。
そのまま、フローリングの上に設置するのはいけません。
壁もクロスのままではいけません。
⇒お部屋のインテリアや家具に併せて、デザインする
見た目の印象はやっぱり気になりますね。
⇒建築士・インリアコーディネータやデザイナーに相談する
困ったら、部屋全体のバランスやコーディネートがあるから
相談して決めるのが一番と思います
⇒お気に入りの、薪ストーブを確認する。
⇒これで大丈夫かな?
⇒使い勝手は良いかな?
⇒燃焼構造はどうだろう?
⇒大きさもいいかな?
⇒お勧めは?
etc・・・・・
2012年秋NEWモデル
ドブレヴィンテージもよろしくデス。(*^-^*)
⇒勝手に決めちゃ、マズイことも。
⇒事前に家族にも相談しましょうネ(*^^)v
このページに施工例をたくさん用意しました。参考にしてね。
他にもたくさんありますが、
設置プラン図を簡潔にまとめました(初級者編として)。
次は少し技術的なお話です。
薪ストーブ設置に関する、建築基準法や
薪ストーブ(各メーカー)の設置基準もあるので、ご注意ください。
詳しくは事前にご相談ください。
□薪ストーブ関連 法令
建築基準法(一部を抜粋)
大きく、薪ストーブに関連するところですね。(別ウィンドーで開きます)
次に、納まり別に考えてみました
設置参考プラン図ですが、どれもよくあるパターンです。
(参考に4パターンあります)。
□雨仕舞付角トップ-ドブレ640CBJ
□仕様
トップ :雨仕舞付角トップ
配管経路 :煙突ストレート
外部
隠蔽部煙突:断熱二重煙突
室内煙突 :断熱二重煙突+口元部シングル煙突
本体 :ドブレ640CBJ
□メモ
薪ストーブ本体は、人気モデル ベルギーのドブレ640CBJ
煙突トップは、角トップタイプ。
定番のトップです。
室内・隠蔽部煙突共、断熱二重煙突の
最高品質の設置計画です。
尚、炉床は、
ケイカル板12mm下地に、タイルや石張りで
計画したり、又は、レンガ積みなどで計画。
炉壁は、
空気層25mm以上を設け、レンガ積みで計画したり、
又は、タイルや石張りでも可。
空気層があることにより、安全性を高めています。
□囲いフラッシング-丸トップ-ドブレ640CBJ
□仕様
トップ :丸トップ
配管経路 :煙突ストレート
外部
隠蔽部煙突:断熱二重煙突
室内煙突 :断熱二重煙突+口元部シングル煙突
本体 :ドブレ640CBJ
□メモ
薪ストーブ本体は、人気モデル ベルギーのドブレ640CBJ
煙突トップは、丸トップタイプ。
屋根面に煙突囲いを立上げ、そこから煙突配管されています。
雨仕舞やメンテナンス作業性に優れた納まりとなります。
室内・隠蔽部煙突共、断熱二重煙突の
最高品質の設置計画です。
尚、炉床は、
ケイカル板12mm下地に、タイルや石張りで
計画したり、又は、レンガ積みなどで計画。
炉壁は、
空気層25mm以上を設け、レンガ積みで計画したり、
又は、タイルや石張りでも可。
□屋根フラッシング-丸トップ-ドブレ640CBJ
□仕様
トップ :丸トップ
配管経路 :煙突ストレート
外部
隠蔽部煙突:断熱二重煙突
室内煙突 :断熱二重煙突+口元部シングル煙突
本体 :ドブレ640CBJ
□メモ
薪ストーブ本体は、人気モデル ベルギーのドブレ640CBJ
煙突トップは、丸トップタイプ。
一番シンプルな納まりとなります。
但し、瓦の屋根や、瓦棒葺きの屋根には、納まり上、不向き(難-要検討)
屋根面に煙突囲いを立上げ、そこから煙突配管されています。
雨仕舞やメンテナンス作業性に優れた納まりとなります。
室内・隠蔽部煙突共、断熱二重煙突の
最高品質の設置計画です。
尚、炉床は、
ケイカル板12mm下地に、タイルや石張りで
計画したり、又は、レンガ積みなどで計画。
炉壁は、
空気層25mm以上を設け、レンガ積みで計画したり、
又は、タイルや石張りでも可。
□壁抜き-丸トップ-ドブレ640CBJ
□仕様
トップ :丸トップ-壁抜き
配管経路 :曲り有
外部
隠蔽部煙突:断熱二重煙突
室内煙突 :断熱二重煙突+口元部シングル煙突
本体 :ドブレ640CBJ
メモ
薪ストーブ本体は、ベルギーのドブレ640CBJ。
煙突トップは、メンテナンス性の良い、丸トップタイプ。
お部屋に吹抜けが無い場合やリフォームの場合などは、
壁抜きで煙突も計画することが多いです。
室内・隠蔽部煙突共、断熱二重煙突の
最高品質の設置計画です。
尚、炉床は、
ケイカル板12mm下地に、タイルや石張りで
計画したり、又は、レンガ積みなどで計画。
炉壁は、
空気層25mm以上を設け、レンガ積みで計画したり、
又は、タイルや石張りでも可。
こんな感じで、
薪ストーブの設置計画を検討してください。
新築やリフォームなど、薪ストーブの機種を選ぶのと同じで煙突配管ルートの計画はとても重要となります。
詳しいことは、メトスの営業所か特約店へお問い合わせください。
『薪ストーブ イロハ講座 』 ~その2~
薪ストーブの設計/基本プランニング編(初級編)でした。
ありがとうございました。