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暖炉・薪ストーブコラム『炎の伝道士、かく語りき』

第13回:彼岸から火願へ

平安の貴族は、午前3時に起床し、北斗七星にある自分の星を七回唱えたあと身支度を整え、暦でその日の吉凶を占っていた。今日は、仕事運がいい、恋愛運がいいので和歌でも詠もうかといった具合である。朝のワイドショーと変わらない生活である。午後の仕事はほとんどなく、和歌や蹴鞠など雅なひとときを過ごしていたようである。そんな生活の中でも欠かさずおこなう日課が、西に向かって手を合わせお祈りすることであった。

彼岸とは極楽浄土のこと。太陽が真西に沈む彼岸の日は極楽浄土の方向がはっきりとわかるため、彼岸の日にはご先祖さまに手を合わせ、多くの法要が営まれている。いにしえよりおこなわれている行事も、初めておこなわれたのは806年の彼岸会であると「日本後記」に書かれている。西方浄土の思想は、日本人の生活の中に深く浸透していっている。

「かまどの口は西に向けるものではない」あるいは「かまどの口は東に向けろ」といった言い伝えが各地に残っている。煙は西から出るものであり、東や南から出ることは忌み嫌われていた。かまどを意味する土で火を焚き、西に出ると書き「煙」という字は成り立っている。かまどで飯を炊き、一家全員幸せに暮らしていることをご先祖さまに知らせるために西から煙を出していたようである。煙は幸せの象徴だったのかもしれない。飢えに苦しむ民のため、食料生産をあげようと様々な策を練った仁徳天皇が、三年後高殿に登って民家を見渡すとかまどに火が入り、煙が立ち上っていた。民の生活が豊かになったことを喜び「高き屋に のぼりて見れば 煙立つ 民のかまどは にぎわいにけり」という歌を残している。

秋の味覚の代表格である栗。薪としてもよく使われる栗の木は、パチパチとよくはぜるため、好んでくべる方も少なくない。西の木と書かれる栗は、西方浄土の思想から位牌や仏具にも使われている。ありがたく燃やしてもらいたい。

暑さ寒さも彼岸まで いよいよ暖炉、薪ストーブに火を入れる季節が近づいてきました。おき火ができたところでピザを焼いたり、芋を焼いたり、スルメを炙ったりと楽しさも膨らみます。火加減によって味も変わるストーブ料理は、さしずめ「火願(ひがん)」である。おいしい料理を味わいつつ、ウエストを気にしながら、炎を楽しんでいただければと思います。

イメージ 著者紹介
著者:岩崎秀明
株式会社メトスが誇る、炎の伝道士。
豊富な知識とこだわりを持って、暖炉および薪ストーブの普及に励んでいる。

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