私のサウナ初体験

私のサウナ初体験

何とすばらしい! じっと座って汗をかいているだけなのに、まるで森の中を1マイルも走ったような気分だ!」これは、初めてサウナを体験した、イギリスの科学者の言葉だそうです。身心共にリフレッシュした爽やかな気分や、スポーツの後の満足感のようなものが伝わってきます。

 私が初めて伝統的なフィンランドサウナを体験したのは、今から約40年くらい前でした。まさに、この科学者のつぶやきと同じ思いをしたのを憶えています。

 心地良い熱気の中に座っていると、やがて全身から玉のような汗が噴き出てきてしたたり落ちる。こんなに身体中から汗をかくのは何年振りだろうか。教えられたとおり砂時計を見て、10分~15分経ってからサウナを出て水をかぶり(注1)、汗を洗い流してから水風呂に入る。その爽快さに思わずため息をついていました。首まで、どっぷりと湯に浸かる、日常の入浴感とは全く異なるすばらしい気分を味わったものです。

 このようにして、サウナと水風呂を何回か繰り返して、最後に身体を洗い、休憩室でくつろぎながら、ビールを一口飲んだ時は(注2)、何とも言えぬ充足感に満たされました。この時から、私はサウナの愛好者となり、以来40年、週に何回かはサウナを楽しんでおります。ただ、人は様々ですから、私のように初体験からサウナにはまってしまう人、何回か経験して段々とサウナが好きになる人、またどうしてもサウナは苦手という人もいるでしょう。酒の飲めない人に向かって、「酒を飲まないのは、人生の半分を知らないことだ」等と言う飲兵衛が居ますが、大酒飲みが人生を解っているのかどうか。

何とすばらしい!じっと座って汗をかいているだけなのに、まるで森の中を1マイルも走ったような気分だ!」これは、初めてサウナを体験した、イギリスの科学者の言葉だそうです。身心共にリフレッシュした爽やかな気分や、スポーツの後の満足感のようなものが伝わってきます。

注1) サウナ室から出た後、身体をクールダウンさせるのですが、いきなり水風呂に飛び込む人を多く見かけます。これは心臓に良くありませんので、心臓に遠い手足から水を掛け、徐々に冷ましてから入って下さい。(詳しくは、「3.サウナの正しい入り方」をご覧下さい。)
注2) サウナ浴は大量の汗をかきますので、身体から汗といっしょに水分とミネラルも失われます。これらの失われた水分とミネラルは、サウナ浴の後で補給しなければなりません。また、アルコールは体内で分解されるとき、更に水分を必要としますので、ビールなどアルコール類を飲むことは、水分の補給とはならず逆効果です。失なわれた水分とミネラルなどを十分補給した上で楽しんで下さい。

(文責:中山真喜男)